独学者の手記

独学者のメモです。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

社会主義覚書(7) キリスト教とマルクス主義

一面において、マルクス主義はキリスト教(あるはユダヤ教)を換骨奪胎したものである、と言えるかもしれません。少なくともバートランド=ラッセルはそう考えていたようです。ラッセルの言葉を『西洋哲学史2』(市井三郎訳、みすず書房、359頁)から見てみ…

社会主義覚書(6) マルクスは平和革命論者か

『若者よマルクスを読もう』で石川康宏先生は次のように述べておられます。 …マルクスの革命論は、議会をつうじて労働者階級の権力をまず打ち立て、それを推進力として、労資関係を基本とした資本主義関係を転換していくという道筋になっています。つまり、…