独学者の手記

独学者のメモです。

思うこと(1)

「戦争は絶対反対」という呟きを見ました。戦争反対なのは戦争が悪だからでしょう。すると侵略側も悪ならば、それに抵抗する被侵略側も悪となります。いじめっ子が殴ってきたからいじめられっ子が応戦して、先生から「暴力は悪だからどちらも悪い」という喧嘩両成敗のようなものです。これでは、被害者側が救われません。

 

暴力は常に悪なのではなく、戦争も常に悪なのではないのです。加害者の暴力と被害者の正当防衛はわけて考えられるべきであり、同様に侵略戦争自衛戦争も区別すべきなのです。そうでなければ、ウクライナ人は救われません。

 

以上は、いろいろな呟きを見て私が学んだことです。中立もそうです。中立は、どちらが悪いのかわからない場合はやむを得ないでしょう。またどちらも悪い場合にも妥当でしょう。しかし加害者と被害者が明確である場合には、中立とは加害者に抵抗しないことであり、被害者に手を貸さないことになります。これでは、消極的ながらも悪に対して加担しているのと同じであるように思われます。加害者と被害者が明確であれば、被害者側に加担すべきなのであり、日和見的態度なんぞとるべきではないのです。